マイナンバーカードを作ったけれど、引き出しの中にしまったままになっていませんか?
「個人情報が漏れるんじゃないか」「何に使えるのかわからない」という声をよく聞きます。
気持ちはよくわかります。でも、私はこのカードの可能性にいち早く気づいていました。
私がマイナンバーカードを発行したのは、制度がスタートした2016年のことです。
「これからは電子認証(デジタルで本人であることを証明する仕組み)の時代だ」と確信して、すぐに発行手続きをしました。
IT業界で41年間働いてきた経験から、このカードが将来必ず重要になると読んでいたのです。
当初は使える場所もほとんどなく、周囲からは「そんなもの作って何に使うの?」と言われたものです。
でも今は違います。
健康保険証・確定申告・運転免許証など、活用の場はどんどん広がっています。
今回は、両親のカード手続きも代行してきた私が、マイナンバーカードの実践的な使い方を丁寧にご紹介します。
まず確認!マイナンバーカードとは

マイナンバーカードとは、国が発行するICチップ(小型の電子部品)入りの身分証明書です。
表面には顔写真と氏名・住所・生年月日が記載されていて、運転免許証のように使えます。
裏面にはマイナンバー(個人番号・国民一人ひとりに割り当てられた12桁の番号)が記載されています。
カードには2種類の暗証番号があります。
4桁の数字(住民票の取得など日常的な手続き用)と、6〜16文字の英数字(e-Tax・マイナポータルなどオンライン手続き用)です。
作ったときに設定した番号を忘れてしまった場合は、市区町村の窓口でリセットできますよ。
なお、カードには有効期限があります。
電子証明書(デジタルの本人確認情報)は5年ごと、カード自体は10年ごとに更新が必要です。
更新時期が近づくと自治体からお知らせが届きますので、見落とさないようにしましょう。
個人情報漏洩が心配な方へ
「マイナンバーカードは個人情報が漏れるから怖い」という声をよく聞きます。
この不安、私はよく理解できます。でも、私自身は心配していません。
理由はシンプルです。
カードを使うには、毎回暗証番号の入力か顔認証が必要です。
カードを紛失しても、暗証番号がわからなければ他人は使えないのです。
むしろ、財布に入れている従来の健康保険証のほうが、落としたときのリスクは大きいと私は考えています。
保険証は拾った人がそのまま使えてしまう場面もありましたから。
また、マイナンバー自体は税務署や年金機構など行政機関の中だけで管理されています。
カードを見せたからといって、銀行口座や財産の情報が外部に漏れる仕組みにはなっていません。
不安な気持ちはわかりますが、正しく理解して使えば、心配しすぎる必要はないと思っています。
マイナ保険証として病院で使う

2024年12月に従来の健康保険証(プラスチック製のカード)が廃止されました。
代わりに登場したのが「マイナ保険証」です。
マイナンバーカードを健康保険証として使う仕組みのことを指します。
使い方はシンプルです。
病院や薬局の受付にある読み取り機(カードリーダー)にカードを置くだけです。
顔認証か4桁の暗証番号を入力すれば、受付手続きが完了します。
マイナ保険証には便利な点があります。
過去に処方された薬の情報や健康診断の結果を、医師が確認できるようになります。
「前に飲んでいた薬の名前がわからない」という場面でも、医師がすぐに調べてくれるのです。
まだ紐づけ(マイナ保険証として登録する手続き)が済んでいない方は、マイナポータルか加入している健康保険の窓口に確認してみてください。
コンビニで住民票・印鑑証明書を取る
役所に行かなくても、近くのコンビニのコピー機で住民票や印鑑証明書が取れます。
対応しているのはセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなど主要なコンビニです。
時間帯は朝6時30分から夜23時まで対応していることが多く、土日も利用できます。
手順はこの通りです。
コンビニのマルチコピー機(コピーや印刷ができる大型の機械)で「行政サービス」を選びます。
マイナンバーカードを機械の指定の場所に置き、4桁の暗証番号を入力します。
欲しい書類(住民票・印鑑証明書・戸籍謄本など)を選んで、料金を入れれば完了です。
費用は1枚150円程度で、役所の窓口より安いことが多いです。
「急に書類が必要になった」というときに、本当に助かりますよ。
マイナポータルで自分の情報を確認する

マイナポータルとは、国が運営するオンラインサービスです。
スマートフォンやパソコンから、自分の年金・税・医療に関する情報をまとめて確認できます。
アプリをインストールして、カードをスマートフォンの裏面にかざすだけでログインできますよ。
主に使える機能を紹介します。
年金情報の確認
「ねんきんネット」と連携して、現在の年金加入状況や将来の受給見込み額が確認できます。
老後の生活設計を立てるときに、具体的な数字として参考になります。
「自分の年金はいくらもらえるのか」がスマートフォンで手軽に調べられるのは便利です。
医療費の確認
1年間に支払った医療費の合計が自動で集計されて確認できます。
確定申告で医療費控除(一定額以上の医療費を税金から差し引ける制度)を受ける際に、データとして活用できますよ。
領収書を1枚ずつ計算する手間が省けます。
各種申請・届出のオンライン化
引越し手続きや介護関連の申請など、役所に行かずにオンラインで手続きできるものが増えています。
自分がどんな行政サービスを使えるか、マイナポータルで確認してみてください。
e-Taxで確定申告を自宅から完結させる
確定申告のために税務署に並んだ経験はありませんか?
マイナンバーカードがあれば、e-Tax(イータックス・国税庁が運営するオンライン申告システム)を使って自宅から申告できます。
私も毎年利用していますが、税務署に行く必要がなくなってずいぶん楽になりました。
スマートフォンとマイナンバーカードがあれば、以下の手順で申告できます。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
マイナポータルと連携すると、医療費や年金のデータが自動で取り込まれます。
画面の指示に従って入力し、送信するだけです。
医療費控除や社会保険料控除(支払った保険料を所得から差し引ける制度)など、入力項目がガイドに沿って進められます。
「難しそう」と思っていたオンライン申告が、意外とスムーズに終わりますよ。
運転免許証としても使えるようになった
2024年から、マイナンバーカードと運転免許証の一体化が始まりました。
これを「マイナ免許証」と呼びます。
マイナ免許証にすると、運転免許証の更新手続きが自宅からオンラインで一部完結できるようになります。
また、財布に入れるカードが1枚減るというメリットもあります。
ただし、現時点では対応している都道府県や手続きに制限があります。
お住まいの地域の対応状況は、警察庁の公式サイトでご確認ください。
今後さらに使いやすくなっていく分野ですので、動向を注目しておく価値がありますよ。
スマートフォンにマイナンバーカードを搭載する
2023年以降、対応しているスマートフォンであれば、カードの機能をスマートフォンに搭載できるようになりました。
これを「スマホ用電子証明書(でんししょうめいしょ)」と呼びます。
スマートフォンにマイナンバーカードを搭載することが可能となったのは大きいです。
以前は、カードにスマホを載せていちいち読ませていたのが不要となりました。
年金や医療費の情報がスマホだけで、どこでも確認できます。
対応機種がiPhoneとAndroidの一部に限られていますので、マイナポータルの公式サイトでご確認ください。
まとめ
マイナンバーカードは、2016年の導入当初に比べて活用の場が大きく広がりました。
利用しない手はありません。
- マイナ保険証・マイナ免許証として日常的に使える
- コンビニで住民票・印鑑証明書が取れる
- e-Taxで確定申告を自宅から完結できる
「個人情報が心配」という気持ちはわかりますが、正しく使えば安全で便利なカードです。
まずはコンビニで住民票を1枚取ることから試してみてください。
「これは使えるな」と実感できると思いますよ。
今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。


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