【制度発足と同時に作りました】私のマイナンバーカードの使い方|「作らない理由がない」と即決した60代の話

病院の受付機にマイナンバーカードを差し込む高齢者の手元のイラスト ITの悩み

「マイナンバーカード、もう作りましたか?」

私は、制度が始まると同時に作りました。迷いは、ありませんでした。リスクとリターンを天秤にかけたら、作らないという選択のほうが、よほど不合理だと思ったからです。

以来、もう何年も使っています。今日は、パンフレットに書いてあるような一般論ではなく、実際に使い続けてきた私の、正直な使い方と、よく聞く「不安」という声への私なりの考えを、そのまま書きます。

マイナ保険証は、毎回使っています

まず、いちばんよく使うのがマイナ保険証です。病院でも薬局でも、毎回これ。カードを機械に置いて、暗証番号か顔認証をするだけ。もう、紙の保険証を出すことはありません。

そもそも、今は紙の保険証が廃止され、マイナ保険証を使うのが基本になりました。しかも、カード本体だけでなく、スマホに載せて使うこともできます。「出すしかない」時代になったからこそ、早めに慣れておいて損はありません。

確定申告のマイナポータル連携も、制度の初期から使っています。医療費やふるさと納税、証券口座の情報が自動で取り込まれるので、毎年の申告がずいぶん楽になりました(この話は別記事に詳しく書きました → 【実体験】退職した年の確定申告で39,659円戻ってきました)。マイナポータルで年金や医療費を確認するのも、初期からの習慣です。

一方で、正直に言うと、使えていないものもあります。

  • コンビニでの住民票・印鑑証明の発行……これは便利そうなのですが、残念ながら、私の住む自治体は対象外でした。こういう「お住まいの役所による差」は、まだあります。
  • 運転免許証との一体化……これも、ちょうど私の免許更新が、一体化が始まる1年ほど前だったので、次の更新までおあずけです。ほんの少し、タイミングを逃しました。

「スマホひとつ」の理想と、薬局の現実

保険証もお薬手帳も、紙をやめてスマホひとつにまとまる——これは、本当にありがたい方向です。

ただ、現実はもう少し手前にあります。実際に薬局へ行くと、マイナ保険証を出しても、結局「お薬手帳もお願いします」と言われることが、まだあります。「完全にスマホだけ」とはいかないのが、今の実情です。

ここで、ひとつ注意点があります。薬局では、マイナ保険証を必ず出してください。というのも、マイナ保険証を出さないと、あなたがどんな薬を処方されたかという記録が、システムに残らないからです。せっかくの仕組みも、使わなければ意味がありません。お薬手帳も求められますが、マイナ保険証は「出さない」という選択をしないほうがいい、と私は思っています。

とはいえ、向かっている方向は間違っていないと、私は思っています。数年前を思えば、ずいぶん進みました。

家族のカードを、預かるということ

私は今、認知症の両親のマイナンバーカードを、すべて自分で管理しています。本人たちには、もう難しいからです。

忘れられない出来事があります。父のカードの更新のとき、父は入院中でした。マイナンバーカードは、更新に本人が窓口へ行かないと手続きできません。そこで私は、受け答えもままならない父を車に乗せ、市役所まで連れて行きました。

窓口の担当者の方は、父の様子を見て、事情をくみ取ってくれました。そして、「大丈夫です」と、本人確認を認めてくださった。あのときの、制度の杓子定規さと、それでも目の前の人を見てくれる現場の温かさ——その両方を、私は忘れません。

……結局、そのカードを父が使うことは、ありませんでした。ほどなくして、父は亡くなったからです。

それでも、あの手続きをしておいてよかったと、私は思っています。家族のカードを預かるというのは、そういうことも含むのだと、身をもって知りました(介護の話は別記事に書いています → 【実体験】両親が同時に認知症になった半年間)。

「不安」について、私が思うこと

「マイナンバーカードは、持ち歩くのが不安」——そう聞くことがあります。

正直に言うと、私には「何が不安なのか」が、いまひとつ分かりません。というのも、マイナンバーカードは、暗証番号や顔認証がなければ使えません。むしろ、拾われたら誰でも使えてしまった昔の紙の保険証より、ずっと安全だと思うのです。

それに、もし持ち歩くのが不安なら、持ち歩かなくても大丈夫です。マイナ保険証はスマホに載せられるので、カード本体は家に置いておけばいい。不安の多くは、こうして「別のやり方」を知るだけで、解けてしまいます。

それでも漠然と不安を感じる方は、一度「自分は具体的に、何が怖いのか」を書き出してみることをおすすめします。多くの場合、「なんとなく怖い」だけで、具体化してみると、案外そうでもない、と気づくはずです。

ちなみに私は、カードの控え(番号など)をパスワード管理アプリの1Passwordに保管して、万一なくしてもすぐ手続きできるようにしています(→ 【1Passwordに185件を預けた話】私はパスワードを1つも覚えていません)。備えさえしておけば、恐れることはありません。

まとめ:迷う理由が、見当たらない

私にとって、マイナンバーカードは、「作るか作らないか」で悩むものではありませんでした。

  1. リスクとリターンで考えれば、作らない理由が見当たらない。
  2. マイナ保険証・確定申告・マイナポータルは、もう手放せない便利さ。
  3. 不安は、「具体的に何が」を考えると、たいてい解ける。持ち歩きたくなければ、スマホに載せればいい。

もちろん、自治体によって使える機能が違ったり、制度がこれからも変わっていったりします。最新のことは、お住まいの役所や公式サイトで確かめてください。それでも、方向としては、作っておいて損はない——これが、何年も使ってきた私の実感です。

今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。

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