ドラレコを買おうと調べると、3千円のものから3万円を超えるものまで並んでいます。値段の幅が広すぎて、どれを選べばいいのか分からなくなります。
安いもので足りるのか。それとも、高いものにしておくべきなのか。
我が家は14年で、家族3台に6台つけてきました。値段は2千円台から、カーナビとセットの純正まで。
先に結論を書きます。いちばん働いたのは、7,366円のものでした。
14年で、家族3台に6台
並べてみます。
- 自分の車……GSK(約2,363円)2012年〜2016年 → ユピテル(7,366円)2016年〜2022年 → 2022年12月に新車へ買い替え、メーカー純正
- 妻のフィット……ユピテル(7,366円)2017年〜2021年 → AKEEYO(約17,500円)2021年〜2023年
- 妻の軽……2022年に軽の新車へ買い替え、メーカー純正。フィットは息子が乗っています
- 父の車……妻の車から外したユピテルのお古 2021年〜
値段はすべて、Amazonの購入履歴で確かめたものです。記憶ではありません。

10年分の映像は、7,366円が撮っていました
私は、名前をつけて残した映像を28本持っています。10年ぶんです。
その内訳を数えてみて、驚きました。
- GSK(約2,363円)が残したのは4本
- ユピテル(7,366円)が残したのは24本
飛んできた看板も、バイパスを逆走してきた旧車も、横断歩道でお辞儀をした1年生も、キジも、猿も。ほとんどが、7,366円のドラレコの映像です。
画素数は130万。いまのものと比べれば、たいしたことはありません。それでも信号の色は写っていますし、一時停止していたことも十分に分かります。
撮影範囲は狭いです。左右に広く写るタイプではありません。でも、それで困ったことはありませんでした。
最初の1台は、2,363円でした
2012年12月。SDカードとシャチハタを一緒に注文していて、合計5,348円。そこから逆算すると、本体は2,363円ほどだったことになります。
正直に言うと、この1台のことはあまり覚えていません。いま商品の写真を見ても、ずいぶん頼りない見た目です。
それでも、この2,363円が、4本だけ映像を残しました。
2015年12月のネコ。元日の除雪車。道の駅。合格祈願の渋滞。その4本には、事故が一本もありませんでした。
その話は、こちらに書きました。
▶ 【ドラレコ10年】いちばん見返したのは、事故ではなく2人の1年生でした
保存ボタンが、いちばん効きました
ドラレコは、放っておくと古い映像から上書きされていきます。そのままでは、何も残りません。
残るのは、保存ボタンを押した映像だけです。
1台目の保存ボタンが、どこにあったかは、もう思い出せません。ただ、2015年の映像が残っているということは、押していたということです。
2台目のユピテルでは、「MODEボタン」がそれでした。
14年つけてきて、いちばん役に立った機能はこれです。画素数でも、画角でもありませんでした。
同じものを、もう一台買いました
ユピテルが思いのほかよかったので、翌年、妻の車用に同じものをもう一台買いました。
レビューを書いたわけではありませんが、同じものをもう一台買う——これが、私にできるいちばん正直な評価だと思います。
この機種は ユピテル DRY-mini1X(130万画素のコンパクトなタイプ)です。10年たったいまもAmazonで売られています。しかも2026年8月に見たら5,900円。当時より安くなっていました。
▶ ユピテル DRY-mini1X(Amazonの商品ページ)
※ 値段は2026年8月に見たときのものです。いまの値段は、リンク先でご確認ください。
売れ続けているものには、理由があります。
いちばん高かったものが、いちばん早く壊れました
2021年、妻のフィットに約17,500円のミラー型をつけました。前後カメラ、12インチのタッチパネル、駐車監視、GPS。機能はいちばん多い1台です。
2023年ごろ、後ろのカメラだけ映像が乱れるようになりました。前は正常です。直せずに、外しました。
およそ2年でした。
いっぽう7,366円のユピテルは、6年半使ったあと、父の車へ回っています。
値段と、もちのよさは、比例しませんでした。

いまの1台で変わったのは、画質ではありません
2022年12月、車を新車に買い替えるときにメーカー純正をつけました。前・後ろ・車内の3カメラ、GPS付き、カーナビの画面ですぐ再生できます。
画質は、たしかにきれいになりました。でも、いちばん変わったのはそこではありませんでした。
ハンドルのボタンに、保存を割り当てられたことです。

それまでは、危ないと思った瞬間に、フロントガラスの本体まで手を伸ばして、手探りでボタンを探していました。

よく考えると、危ない場面ほど、手は離せません。ハンドルから手を離さずに押せる。純正にした価値は、ここにありました。
ただ、正直に書いておきます。
この設定をしたのは、2026年の6月です。車を買ってから、3年半が経っていました。
ボタンは最初からそこにありました。説明書にも書いてあったはずです。それでも私は、3年半、何もしていませんでした。
壊れていても、誰も気づきません
妻の車から外したユピテルを、父の車につけてあげました。
しばらくして実家に行き、車を見たときのことです。画面に「録画できません」と出ていました。SDカードが壊れていたのです。
いつからそうなっていたのか、分かりません。父も気づいていませんでした。
父は2023年に免許を返納しました。その翌年に、亡くなりました。
ドラレコは、映っていなくても、何も言ってくれません。エンジンをかければランプはつきますし、画面もつきます。動いているように見えます。
しかも人につけてあげたものは、そのあと誰も見ません。つけた本人も、もらった人も。
ときどき、実際に再生して確かめる。半年に一度でも構いません。それだけで、いざというときに「映っていなかった」を避けられます。
493件と、4件でした
そう書いたので、自分でも確かめてみました。カーナビの画面を開きます。

動画は493件ありました。ほとんどは、ただ走っているだけの映像です。たぶん、これでいっぱいです。これから先は、古いものから順に上書きされていきます。

いっぽう、静止画は4件でした。
しかも、この4枚は全部テストです。2024年の2枚は、本体のボタンを押してみたもの。どちらも停まっているときです。2026年6月の1枚目は、ハンドルに設定したその日に、駐車場で押してみたもの。2枚目は、走りながら押してみたものです。
いちばん古い1枚を開いてみました。

2024年6月8日の朝、ラジコン飛行場でした。走っている映像ではありません。着いた先で撮ったものです。
つまり、いまの車にしてから3年半、私は一度も「これは残したい」と思ってボタンを押していません。
押すような場面が無かったわけではありません。あったと思います。ただ、すぐ押そうという気持ちが薄れていました。それに、新しい車にまだ慣れていなかった、というのもあります。
7,366円のドラレコでは、28本を押して残しました。カーナビとセットの純正では、いまのところゼロです。
でも、これからは違います。
ハンドルのボタンひとつで、前も後ろも撮れます。後ろから煽られたときも、一発です。バンバン撮っていくつもりです。
機能は、3年半そこにありました。使えるようにしたのは、つい2か月前です。
付ける場所で、雨の日が変わりました
これは、買うときには思ってもみなかったことです。
妻の車に付けたドライブレコーダーに、2018年3月の朝の映像が残っています。雨でした。会社へ向かう途中、信号で止まっているところへ、右から大きなトレーラーが、ふくらむように曲がってきました。


その直後、映像が揺れます。保存ボタンを押した瞬間です。止まっていたので、危ないことは何もありませんでした。
ところが、同じ映像の別のところを見ると、何が写っているのか、よく分かりません。電柱も、建物も、水の中で溶けたように曲がっています。まっすぐなものが、一つもありません。

理由は、取り付けた場所でした。カメラが見ているところが、ワイパーの拭く範囲から外れていたのです。運転している妻の目の前は拭かれてきれいなのに、カメラの前だけ、雨が残ったままでした。
ドライブレコーダーを付けられる場所は決められています。ですから、どこにでも付けられるわけではありません。
ただ、その決められた範囲の中でも、ワイパーが届く場所と、届かない場所があります。付けるときに、そこまで考えたことはありませんでした。
事故のときに写っていてほしいのは、たいてい、条件の悪い日です。
14年、一度も人に見せていません
幸い、自分からぶつけたことがありません。ですから警察にも、保険会社にも、相手の運転手にも、一度も映像を出したことがありません。
見せたのは、家族や知り合いに、楽しかった映像や、珍しかった映像だけです。
それでも、つけていてよかったと思っています。理由は、こちらに書きました。
▶ 【45年、自分からぶつけたことはありません】危なかった映像を見返して分かった、たった一つの共通点
これから買う人へ
最初から高いものを買わなくていい、と私は思っています。
安いものでも、つけていないよりは、はるかにいいです。信号の色も写りますし、一時停止していたことも分かります。
撮影範囲は狭いかもしれません。でも、初めてなら、慣れるのにちょうどいいと思います。
使っていくうちに、「後ろも撮りたい」「駐車中も見ていてほしい」と思う日が来るかもしれません。そうなってから、次のものを買えばいいのです。
最初に高いものを買って、それが合わなかったら、もったいないですから。
まとめ
- 14年で家族3台に6台。いちばん働いたのは7,366円のもの。10年分28本のうち24本を撮った
- いちばん高かった約17,500円は、2年で後ろのカメラが壊れた。値段ともちのよさは比例しなかった
- 14年でいちばん効いた機能は、保存ボタン。次が、ハンドルのボタンで押せること
- ドラレコは、壊れていても何も言いません。ときどき再生して確かめる
- 付ける場所は、ワイパーが届く範囲かどうかで、雨の日の写り方が変わる
- 純正にして3年半、保存ボタンを一度も押していなかった。設定したのは今年6月。機能は、使えるようにして初めて働く
- 最初は安いもので十分。欲しい機能が出てきたら、次のときに買えばいい
私が10年ぶんの映像を持っていられるのは、7,366円のドラレコのおかげです。
今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。


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