導入

「カード会社から不正利用のお知らせが届いた」「Appleからカード情報を更新してほしいというメールが来た」——こんな経験はありませんか?
実は、私の妻がクレジットカードの不正利用とフィッシング詐欺(にせサイトに誘導して情報を盗む手口)の両方を立て続けに経験しました。本物と見分けがつかないほど巧妙で、疲れているときや焦っているときは、うっかりクリックしてしまいそうになります。
この記事では、妻に実際に起きた出来事を詳しくお伝えしながら、私が現在実践している対策を紹介します。ひとごとではないと感じていただけるはずです。
妻に実際に起きたこと——リアルな体験談
① カード会社からSMSが届いた

ある日、妻のスマホにカード会社からSMS(ショートメッセージ)が届きました。「不正利用の可能性があります。リンク先でご確認ください」という内容です。
妻は不審に思い、リンクはクリックせずにカード会社のサポートに電話しました。これは正しい対応でした。ところが——このSMSは本物だったのです。
実際に不正利用が起きていました。使った覚えのないメルカリ(フリマアプリ)にカードが登録されており、65,000円ほど使われていたとのことでした。
② カードを止めたのに、また被害にあった
すぐにカードを停止し、新しいカードを再発行しました。ところが、新しいカードが手元に届く前に、また「新カードが不正利用された」とカード会社から連絡があったのです。
「なぜ、まだ手元に届いていないカードが不正利用されるの?」と思いますよね。カード会社に問い合わせると、こういう説明がありました。
「新しいカード番号は、以前ご登録いただいたサービスに自動連携される場合があります」
——いやいや、そんな仕組みがあるなら、事前に止めておいてほしいですよね(怒!)。悪意のある人がメルカリに古いカード番号を登録していて、新しいカード番号が自動で引き継がれてしまったわけです。
③ 今度はAppleからのメールが届いた
その後、カードの変更手続きを進めていると、Appleでの決済ができなくなりました。カード番号が変わったので、当然ですね。新しいカード番号に変更して、ようやくAppleの決済も通るようになりました。
その約1週間後のことです。妻のYahooメールに、Appleを名乗るメールが届きました。「カードでのお支払いができません。以下のリンクからご確認ください」という内容で、本物のAppleのメールとそっくりの見た目でした。
妻は「また何かあったのかな」と思い、クリックしようとしました。そのとき私に声をかけてくれたので、「それは詐欺メールだ、クリックしてはいけない」と止めることができました。
カード変更のタイミングを狙って届いたのか、それとも偶然だったのかはわかりません。でも、疲れていたり焦っていたりしたら、誤ってクリックしてカード番号を入力してしまっていたかもしれません。本当に怖い体験でした。
この体験から学んだこと
「本物っぽいSMS・メール」は存在する
詐欺メールの話をすると「怪しいメールは見ればわかる」とおっしゃる方もいます。でも実際には、本物のカード会社からのSMSと詐欺のフィッシングメールが、ほぼ同じ形で届くことがあります。
見た目だけでは判断できないことがあるのです。だからこそ、「リンクはクリックしない」という原則が重要になります。
カード不正利用はメールよりも先に対策が必要

詐欺メールへの対策だけでなく、カードの不正利用への対策も並行して考える必要があります。カード会社によって、新番号の自動連携の扱いが異なります。カードを再発行した際には、どのサービスに登録されているか確認することも大切ですね。
メールサービスも選択肢のひとつ
今回の体験をきっかけに、妻のメールをYahooメールからGmailに移行しました。GmailはGoogleの迷惑メールフィルター(自動仕分け機能)の精度が高く、詐欺メールの多くを自動的に振り分けてくれます。
完全ではありませんが、フィッシングメールが受信ボックスに届く頻度はかなり下がりますよ。
私が実践している4つの対策
対策① メールフィルターを活用する
GmailはGoogleが世界規模で収集した詐欺メールのデータをもとに、自動で振り分けてくれます。設定は特に不要で、最初からオンになっています。
ただし、週に一度は「迷惑メール」フォルダを確認する習慣をつけておくと安心です。本物のメールが迷惑メールフォルダに入ることも、まれにあります。
対策② 送信元のメールアドレスを確認する
メールの送信者名は偽造できますが、実際の送信元アドレス(メールアドレスの@以降の部分)は確認できます。
例えば「Apple」という名前でメールが届いても、送信元が「apple-support@random-service.net」のような見慣れないアドレスであれば詐欺です。本物のAppleからのメールは「@apple.com」のドメイン(@以降の部分)になっています。
スマホでは送信者名だけ表示されることがあります。名前をタップすることで実際のアドレスを確認できます。
対策③ メール・SMS内のリンクはクリックしない

これが最も重要な対策です。どれだけ本物らしく見えるメールやSMSが届いても、リンクはクリックしないことを徹底しています。
本当に重要なことであれば、自分でブラウザ(インターネット閲覧ソフト)を開いて、検索して公式サイトにアクセスすれば確認できます。メール内のリンクを経由しなければ、フィッシング詐欺には引っかかりません。
カード会社からSMSが届いたときも、リンクは開かず、カード裏面の電話番号に直接かけて確認するのがおすすめです。
対策④ 重要なアカウントに2段階認証を設定する
2段階認証(にだんかいにんしょう)とは、パスワードに加えてスマホに届く確認コードを入力する仕組みです。これを設定しておくと、万が一パスワードが漏れても不正ログイン(本人以外がログイン)されにくくなります。
Amazon・Google・Apple・銀行系のサービスには、ぜひ設定しておくことをおすすめします。各サービスの「セキュリティ設定」から確認できます。
まとめ
妻の体験からわかったことをまとめると、次の3点です。
- 本物そっくりのSMS・メールは実在する。リンクはクリックせず、公式の連絡先に直接確認する
- カードを再発行しても、サービスへの自動連携で被害が続くことがある。登録サービスの見直しも大切
- GmailへのメールサービスM移行と2段階認証で、リスクをぐっと減らせる
詐欺メールは「疲れているとき」「焦っているとき」に人は引っかかりやすくなります。「もしかして詐欺かも?」と一度立ち止まれる習慣が、最大の防御になります。
もし周りにYahooメールを長年使い続けているご家族がいたら、Gmailへの移行を一緒に検討してみてはいかがでしょうか。


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