【名前では決められません】入っているソフト113本を、1本ずつ見ていきました

パソコンに入っていたソフト113本を1本ずつ確認した記事のアイキャッチ画像 ITの悩み

先日、Cドライブの空きが8.8%まで落ちていたことに気づかないまま、117GBを空けました(【赤くなっていたはずです】でも私は、その画面を見ていませんでした)。あのときの物差しは「大きさ」でした。大きいものから順に見ていけば、片づきます。

でも、片づけながら気になっていたことがあります。

プログラムの一覧に、名前を見ても何のソフトか分からないものが並んでいたのです。

「これは何だろう」と思っても、大きさは数百KBしかありません。消しても空きは増えません。だから後回しにしていました。

今回は、そこを見ました。一覧を上から下まで、1本ずつです。

結果、113本入っていました。 そして分かったのは、片づけ方の話ではありませんでした。

一覧に書かれている名前と、パソコンの中身が、一致していなかったのです。

プログラムの一覧を開いたら、113本ありました

Windowsの「インストールされているアプリ」(設定 → アプリ → インストールされているアプリ)を開いて、全部を仲間ごとに分けてみました。

何の仲間か本数
ドライバ・機器の付属品16
開発・パソコンの道具15
プリンタ(EPSON)12
ソフトが動く土台(Visual C++)11
DVD・動画・音11
ゲームと周辺10
ネット・通信・連絡10
証券・FX8
Windowsが入れたもの5
古いソフト・役目が変わったもの5
公的な手続き4
ラジコン2
Chromeのショートカット2
監視カメラ1
その他1
合計113

自分で入れたはずのものばかりです。それでも、見ていて手が止まりました。

113本のうち54本は、いつ入れたかの記録がありません。 一覧には日付の欄があるのですが、そこが空っぽなのです。半分近くが、いつからここにあるのか分からない状態でした。

名前と発行元は、あてになりませんでした

一覧には「名前」と「発行元」が並んでいます。ふつうに考えれば、この2つで何のソフトか見当がつきます。

その2つが、こうなっていました。

一覧に出ている名前発行元の欄
Target空欄(版も空欄)
wtw_eagle 3.0.8.0My company, Inc.
F3CScoreCalcUNKNOWN
YouTubeGoogle\Chrome

Target は、名前が「Target」だけです。発行元も版も空欄で、手がかりがありません。

wtw_eagle の発行元は「My company, Inc.」でした。日本語にすると「私の会社」です。会社名が入るはずの欄に、見本の文字がそのまま残っています。

F3CScoreCalc は発行元が「UNKNOWN」です。ただしこれは自分で入れたものなので、私には分かります。ラジコンヘリコプターの最高峰の競技会「F3C」の得点を集計するアプリで、日本選手権の東北予選のときに使いました。自分が入れたものは、名前が記号でも思い出せます。

分からないのは、自分と結びついていないものです。

毎日使っているソフトの発行元が「私の会社」でした

いちばん驚いたのが wtw_eagle でした。

これは毎日使っているソフトです。タスクバーにピン留めしてあります。名前を見て、すぐに分かりました。「WTW」は、うちの監視カメラのブランド名だからです。

分からなかったのは、その右でした。発行元の欄が「My company, Inc.」になっていたのです。

中を見ました。入っていたのは C:\Program Files (x86)\wtw_eagle で、285MBありました。

ここで気づいたことがあります。一覧では、このソフトの大きさが空欄なのです。ほかの行には「16.0 KB」「7.89 MB」「44.6 MB」と出ているのに、wtw_eagle の行だけ何も書かれていません。285MBあるのにです。

Windowsのインストールされているアプリの一覧。wtw_eagleの発行元がMy company, Inc.になっている
赤枠が wtw_eagle。発行元は「My company, Inc.」で、大きさの欄だけ空です。

手がかりが3つ見つかりました。

一つ目は、リンクのファイルです。 EseeCloud.url というファイルがあり、リンク先は http://www.juanvision.com/ でした。

開いてみたら、広東省にある監視カメラのメーカーのサイトでした。扱っているのはネットワークカメラで、「20年以上の防犯監視の経験」と書かれています。

二つ目は、もう一つのリンクです。 wtw_eagle.url のリンク先はこうなっていました。

http://www.mycompany.com

これも見本のままです。 発行元の欄が「My company, Inc.」だった理由が、ここで分かりました。つくった人が、インストーラの見本を書き換えずに配ったのです。

三つ目は、中の部品です。 libcef.dll(47MB)と avcodec-58.dll(30MB)が入っていました。前者はブラウザの表示部分、後者は動画を再生する部分です。映像を画面に出すソフトだと、部品の名前から分かります。

我が家の監視カメラは、もともと愛犬を見るために付けたものです(【暑い日、おなかを上に向けて寝ていた】愛犬の見守りカメラが、防犯カメラになるまで)。そのカメラを毎日見ているソフトが、一覧では「My company, Inc.」の wtw_eagle という行になっていた、ということです。

使っているかどうかと、一覧で正体が分かるかどうかは、別のことでした。

名前の分からないソフトは、こうやって調べられます。

  • フォルダの中に .url や .txt があれば開いてみる
  • 実行ファイル(.exe)を右クリック → プロパティ → 詳細で、製品名と会社名を見る
  • スタートメニューにどんな名前で登録されているかを見る

Targetは、あとになって思い出しました

もう一つの Target も、同じように中を見ました。

本体は Nullmass.Target.exe。会社名の欄は「Nullmass Team」。大きさは0.6MB。ファイルの更新日は2009年5月でした。フォルダがつくられたのは2023年8月23日です。

つまり、2009年につくられたソフトを、2023年にこのパソコンへ入れたことになります。

そこで、自分のノートを見ました。私は入れたソフトを手書きで残しています。ありました。

2023.8.23 Target インストール

日付は合っています。自分で入れたものでした。

起動もしてみました。それでも、使い方が思い出せませんでした。 最近さわっていないので、何をするソフトだったのか出てこないのです。

記録はある。日付も合っている。起動もできる。それでも、何のソフトかは分からない。記録をつけていても、名前だけでは足りませんでした。

ここで、いったん手を止めました。何をするソフトか確かめてから、消すかどうかを決めようと思ったのです。

そうしているうちに、思い出しました。

  • カーソルの位置をハイライトする
  • クリックした場所に、ピンポイントでしるしを出す
  • カウントダウンを出す

画面を見せながら説明するときの道具でした。 人にパソコンの操作を教えるとき、マウスがどこにあるか分かりやすくなります。

では、分からないうちに消していたら、まずかったでしょうか。

そうでもありません。またインストールすればいいだけです。

ここが、写真や書類とちがうところです。ソフトそのものは、消しても入れ直せます。 取り戻せないのは、ソフトの中に入れたデータのほうです。

だから私は、この Target を「分からないから残した」のではありません。思い出して、使えると分かったから残しています。

名前が違っていると、探せません

一覧に Windows PC 正常性チェック という行があります。2022年4月に入ったものです。

これを探してみて、見つかりませんでした。スタートメニューにも、デスクトップにも、それらしい名前がないのです。

調べたら、理由が分かりました。

どこどういう名前か
プログラムの一覧Windows PC 正常性チェック(日本語)
スタートメニューPC Health Check(英語)
実体のフォルダC:\Program Files\PCHealthCheck(11.3MB)

一覧では日本語、スタートメニューでは英語でした。 日本語の名前で探しても、出てきません。

さらに、一覧の「場所」の欄は空欄です。どこにあるかは書かれていません。

数字も合いませんでした。同じソフトの大きさが、見る場所で3つとも違ったのです。

どこで見たか大きさ
設定の一覧25.3 MB
Windowsに登録されている値11.7 MB
実際のフォルダ11.3 MB

調べたら、理由が分かりました。登録の中に、こう書かれていたのです。

LocalPackage : C:\WINDOWS\Installer\2359a5c.msi

これはインストーラの控えです。入れたときのファイルを、Windowsが後の修復用に取っておく仕組みで、13.6MBありました。

11.7 + 13.6 = 25.3。 ぴったり合います。

つまり、設定の一覧が出している数字は、ソフト本体の大きさではありませんでした。本体と、インストーラの控えを足したものでした。

もう一つ分かったことがあります。このソフトが入ってきた元の場所が、こう記録されていました。

C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download\...

SoftwareDistribution は、Windows Updateがファイルを置く場所です。つまりこれは、私が入れたものではありません。Windows Updateが入れていきました。

Windows 11に上げられるかどうかを調べるソフトで、当時は役に立ちました。役目はもう終わっています。

消したつもりのソフトが、127MB残っていました

一覧を見ていて、手が止まったのがここです。

FXのソフトが5本並んでいました。もう使っていません。削除したつもりでいました。

実体があるかどうか、フォルダを一つずつ確かめました。

ソフト大きさファイルの日付
Cymo NEXT4.8 MB2020-07-15
ワイジェイFX Desktop Cymo2.8 MB2018-01-24
OANDA – MetaTrader30.3 MB2020-02-23
XMTrading MT430.4 MB2020-02-03
ThinkTrader58.8 MB—
合計127.1 MB

5本とも、そのまま残っていました。

しかも、いちばん大きい ThinkTrader が入っていた場所が、これです。

C:\Users\(利用者名)\AppData\Local\Apps\2.0\CBE2YMPV.VH6\PRQ7ZV73.5Y7\

CBE2YMPV.VH6 も PRQ7ZV73.5Y7 も、意味のない記号です。人が探して見つけられる名前ではありません。

一覧に書かれているアンインストールの命令も、こうなっていました。

rundll32.exe dfshim.dll,ShArpMaintain TradeInterceptorDesktop.application

フォルダの場所が、どこにも書かれていません。 これはClickOnce(クリックワンス)という配り方で、ソフトが自分の置き場所を自分で決める仕組みです。エクスプローラーで探しても、たどり着けません。

58.8MBが、この記号の中にありました。

逆に、名前だけ残っているものもありました

残っていたものの話をしましたが、その反対もありました。

作成コーナー 事前準備セットアップ Ver1.21.0 という名前が一覧にあります。国税庁の確定申告書等作成コーナーを使うための準備ソフトで、2021年3月に入れたものです。

この場所を見たら、こうでした。

C:\Users\(利用者名)\AppData\Local\Temp\{0321526C-...}\{42F48CCE-...}

Temp は一時フォルダです。 作業中のファイルを置くところで、あとで消える場所です。そして、そこはもうありません。

つまり、ソフトは無くなっているのに、一覧には名前だけが残っていました。

もっと分かりにくいものもありました。Windowsセキュリティに登録されているウイルス対策ソフトを見たときです。

登録されている名前実体のファイルあるか
ノートン セキュリティNorton Security\Engine\22.19.9.63\WSCStub.exeない
ウイルスバスター クラウドTrend Micro\Titanium\TmWscSvc\wschandler.exeない
ウイルスバスター クラウド(同じもの)ない

どちらも昔アンインストールしたものです。プログラムの一覧には、もう出てきません。それでもWindowsセキュリティ側には、登録だけが残っていました。 ウイルスバスターは、2回登録されています。

一覧で消えたように見えても、別の場所には残っている。そういうことが起きていました。

消してはいけないものは、名前で分かりません

ここまでは「残っていた」話でしたが、逆に触らないほうがいいものもあります。

Microsoft Visual C++ Redistributable という名前が、11本並んでいました。2005年・2008年が3本・2010年が2本・2012年・2013年が2本・最新版が2本です。

これはソフトではなく、土台です。他のソフトが「この部品を借ります」という約束で動いているもので、単体では何もしません。

困るのは、どのソフトが借りているのかが、どこにも表示されないことです。

消しても、その場では何も起きません。何日か後に、何かのソフトが突然立ち上がらなくなります。 そのとき、原因がVisual C++だとは思い至りません。名前を見て判断できるものではないので、私は触らないことにしています。

同じ理由で、ドライバ(機器を動かすソフト)と機器の付属品16本も、そのままにしています。

一覧に混ざっていた、ソフトではないもの

もう一つ、名前が当てにならない例です。

一覧に YouTube と LINE マルチスタンプ カッター がありました。インストールした覚えがありません。

アンインストールの命令を見たら、こうでした。

chrome.exe --profile-directory="Profile 2" --uninstall-app-id=agimnkijcaahngcdmfeangaknmldooml

chrome.exe が出てきます。これはソフトではなく、Chromeで「ショートカットを作成」したものでした。 ウェブサイトをアプリのように開く仕組みで、それがプログラムの一覧に並んでいたのです。

消しても、Chromeからそのサイトを開けます。消せるものですが、そもそもソフトではありませんでした。

私が残すと決めたもの

使っていないものが見つかった一方で、使っていなくても残すと決めたものがあります。理由がはっきりしているものです。

残すもの大きさ理由
EPSON関係 12本—予備インクが無くなるまでは、このプリンタを使う
筆まめ Ver.20259 MB年賀状の印刷はやめた。でも住所を見るときに起動する
Visual C++ 11本—土台。何が借りているか分からない
ドライバ・付属品 16本—同じ理由

筆まめ は259MBあります。大きさだけで見れば、消す側に入る数字です。

でも、中に住所が入っています。ソフトを消すと、中のデータも一緒に消えます。 印刷はもうしませんが、住所を見たいときがあるので残しました。

EPSONの12本は、プリンタ1台のためのものです。1台で12本は多いと感じますが、予備のインクが手元にあります。 使い切るまでは現役です。

「使っていない」と「消していい」は、同じではありませんでした。

ものを片づけたときも、同じところで手が止まりました。捨てるかどうかではなく、残す理由を言えるかどうかで決めた話です(【保管し続ける理由を、言えますか】捨てられないものの前で考えたこと)。ソフトでも、同じでした。

今日は、まだ何も消していません

113本を見終えて、消してよいと分かったものを並べます。

消してよいと分かったもの大きさ
FX 5本127.1 MB
CloneDVDmobile(発行元は2016年に営業を終えている)20.0 MB
読んde!!ココ パーソナル16.3 MB
Windows PC 正常性チェック(役目が終わった)11.3 MB
作成コーナー 事前準備セットアップ(実体がない)0 MB
YouTube・LINEマルチスタンプカッター(ショートカット)—
合計約 175 MB

まだ消していません。分かっただけです。

175MBという数字は、正直に言えば小さいものです。Cドライブを117GB空けたときとは、桁が3つ違います。容量を空けたいなら、ここに手をつけるのは効率が悪いでしょう。

でも今日やったのは、容量を空ける作業ではありませんでした。どれが何なのかを知る作業でした。

消してよいものが分かったのは、その結果です。順番が逆になっていません。先に「これは何か」が分かって、そのあとに「消していいか」が決まりました。

名前ではなく、中を見る

113本を見終えて、手元に残った物差しは4つでした。

プログラムの一覧に名前があることと実体があることが一致していなかった5つの例を示した表
一覧に名前があることと、そこにソフトがあることは、別のことでした。

一つ目は、名前も発行元も大きさも、そのままは信じないことです。 毎日使っている wtw_eagle の発行元は「My company, Inc.」で、大きさの欄は空欄でした。285MBあるのにです。Windows PC 正常性チェック は、スタートメニューでは英語の別名で、大きさは見る場所ごとに3つとも違いました。YouTube はソフトですらありませんでした。分かったのは、フォルダの中を見たときです。

二つ目は、消したかどうかを、一覧で判断しないことです。 削除したつもりのFXが127MB残っていました。逆に、国税庁のソフトは名前だけが残り、ウイルス対策ソフトは一覧から消えても登録が残っていました。一覧は、中身の写しではありません。

三つ目は、残す理由を言えるかどうかです。 予備インクがある。住所を見る。何が借りているか分からない。理由が言えるものは残す。言えないものは、そこで初めて考えます。

四つ目は、消しても取り戻せるかどうかです。

Target は、名前も発行元も分からず、ノートの記録を見ても、起動してみても思い出せませんでした。結局あとで思い出せて、いまは残しています。ただし、消していたとしても入れ直せました。

ソフトは入れ直せます。入れ直せないのは、中に入れたデータのほうです。 筆まめの住所が、まさにそれにあたります。だから本体の大きさが259MBあっても、消す側には入りませんでした。

まとめ

入っているソフト113本を見ていって、分かったことを3つにまとめます。

プログラムの一覧は、パソコンの中身と一致していません。 消したつもりのものが127MB残っていて、消えたものは名前だけが残っていました。一覧だけを見て判断することはできませんでした。

名前で分からないものは、フォルダの中を見ると分かることがあります。 .url ファイル、実行ファイルのプロパティ、スタートメニューの登録名。この3つで、285MBの正体が監視カメラのソフトだと分かりました。

「使っていない」と「消していい」は違います。 予備インクがあるから残す。住所を見るから残す。理由が言えるなら、それは残していいものです。

片づけは、大きいものから手をつけると進みます。でも、名前の分からないものは大きさでは動きません。一度、上から下まで見ておくと、自分が何を持っているかが分かります。 私は113本のうち、いつ入れたかも分からないものが54本あることを、今日初めて知りました。

どうしても思い出せなかった1本は、しばらくしてから思い出せました。そして、たとえ消していたとしても、入れ直せば済む話でした。 消して困るのは、ソフトではなく、中のデータのほうです。

今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。

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