【9本を68本にしました】テープは、撮った順に並んでいませんでした

MiniDVテープ9本を68本に分けて撮影日順に並べ直した話 ITの悩み

28年ぶんのMiniDV(ミニディーブイ=小型のビデオテープ)9本を、業者にダビングしてもらいました。2回に分けて送って、9月10日に最後の4本が戻ってきました。これで9本すべてが、パソコンで見られる形になりました。

戻ってきたのは、テープ1本につき1つのMP4ファイル。9本送ったので、9つです。1つが1時間くらいで、容量は7GBほどありました。

このファイルを、場面ごとに分けることは、送る前から決めていました。

理由があります。

テープは、撮った順に並んでいませんでした

私は、撮るたびに手元のテープを使っていました。前に使ったテープの続きから撮ることもあれば、別のテープを出してくることもある。

ですから、1本のテープの中で、時期が行ったり来たりしているはずだと思っていました。9本を並べても、きれいに古い順にはならないだろう、と。

実際、そのとおりでした。

たとえば3本目のテープは、最初の場面が1999年11月で、その次が2000年12月です。あいだが1年あいています。そしてその1999年11月の場面は、2本目のテープの途中の時期に割り込む形になります。

テープ1本を「ひとつの時期」として扱うと、話が合わなくなるのです。

そこで、こう考えました。

  • 場面ごとに分ける
  • 撮った日の順に並べる
  • ファイル名に、何が写っているかを書いておく

こうしておけば、あとで見たいときにすぐ出せます。家族に渡すこともできます。

撮った日付は、映像の中に残っていました

分けるには、どこで切るかを決めなければなりません。

そこで映像の中身を調べてみたら、思いがけないものが出てきました。MiniDVのカメラが記録していた「撮影した日付と時刻」が、ダビングされた映像の中にも、そのまま残っていたのです。

画面の隅に焼き込まれる日付の文字とは別に、データとして入っていました。しかも秒まで正確です。

1998年9月22日 17時34分31秒
1998年9月23日 10時13分26秒
1998年9月26日 14時28分34秒
 …

日付が変わるところが、そのまま場面の切れ目でした。

※ここは、パソコンで少し手間のかかることをしています。同じことをしなくても、画面に焼き込まれた日付を見ながら分ければ、結果は同じです。日付を焼き込んでもらうオプションは1本100円でした。分けるときに使うつもりで、最初から付けておいたものです。

中身を確かめる作業が、いちばん楽しい時間になりました

分けたあと、ファイル名に内容を書くために、全部を見ました。4時間近くあります。

これが、作業というより、ただ楽しい時間でした。

久しぶりに見る映像です。懐かしがりながら、途中で笑いながら、見ていました。

今は亡き私の祖母が、生まれたばかりの息子を抱いています。息子から見れば曾祖母にあたります。四世代が、同じ画面に入っていました。

実家には「メル」という雑種犬がいました。その映像では、メルに吠えられた息子が、泣いています。私はそれを撮りながら、笑っているようです。

そして、見ていて何よりも思ったのは、これでした。

とにかく、みんな若かった。

28年前です。そうなのですが、こうして続けて見ると、あらためてそう思いました。

4本が45本に、全部で68本になりました

日付で分けたら、こうなりました。

テープの元のラベル中身本数
誕生1998年9月22日〜1999年2月17日16本
1999自宅・実家・牧場19本
新築自宅の新築と、子どもの様子6本
ようちえん幼稚園の行事と、かまくら4本

1回目に送った5本は、先に23本に分けてありました。合わせて68本です。

分ける前と後で、長さの合計は変わっていません。失われた映像はありませんでした。

名前の付け方だけで、勝手に並びました

分けたあと、ファイルの名前をこうしました。

1998-09-22_息子誕生1_001-1.mp4
1998-11-01_お宮参り_001-7.mp4
2005-03-16_卒園式_001-1.mp4

年月日を先頭に置く。それだけです。

これで、フォルダを「名前順」にすると、撮った順に並びます。並べ替えの設定も、専用のソフトも要りません。

68本を1つのフォルダに入れて開いたとき、思っていた形になりました。

1998年9月22日の誕生から、2010年3月18日の犬の映像まで。11年半が、1列に並んでいます。

誕生、自宅、お宮参り、実家、牧場、家の新築、幼稚園の運動会、卒園式、小学校の運動会、相撲大会、プール。

テープ9本のときは、どこに何があるか分かりませんでした。いまは、見たい場面をすぐ出せます。

4つの大きなファイルを場面ごとに分け、名前順で撮影日順に並べた図
分ける前(左)と、分けたあと(右)。名前の先頭に年月日を置くだけで、名前順が撮った順になります。

2009年だけ1本もない、その理由が分かりました

並べて、ひとつ気づいたことがあります。

2009年の映像が、1本もないのです。2008年6月の小学校の運動会から、2010年3月まで、1年9か月あいています。

理由を考えてみて、分かりました。撮らなくなったのではありません。ビデオで撮るのを、やめていたのです。

息子が小学校の高学年になってからは、動画ではなく写真だけを撮るようになっていました。運動会も、写真です。

2010年3月の映像は、犬のナッツを迎えた日のものでした。犬が来たので、久しぶりにビデオを出してきたのでしょう。そして、それが最後になりました。そのあとは、別の機器で撮っています。サンヨーのザクティや、iPhoneです。

つまりこの9本は、1998年から2010年までの「MiniDVで撮っていた時代」そのものでした。並べてみて、その時代に始まりと終わりがあったことが、はっきり見えました。

並べなければ、この「無い」には気づきませんでした。

68本を撮影年別に数えた棒グラフ。2009年だけ0本
68本を撮った年で数えたもの。2009年だけ0本です。最後の1本は2010年3月、犬を迎えた日のものでした。

200円の値引きを、1回目はわざと使いませんでした

ここで、お金の話をひとつ。

この業者には、LINEに登録すると200円引きになる案内があります。1回目に送るときから、知っていました。

それでも、使いませんでした。

どんな会社なのか、まだ分からなかったからです。テープという、二度と手に入らないものを預ける相手です。そこへ自分から連絡先を渡すことを、そのときは選びませんでした。

200円は、そのための費用だと思っていました。

1回目のやりとりで、返事の早さも、テープの扱いも、説明の分かりやすさも見えました。それで、2回目はLINEに登録しました。200円引きになりました。

小さな話です。ただ、知らない相手にどこまで渡すかを、200円という値札で測ったことになります。同じような場面は、ほかにもあると思います。

「新築」のテープに、家そのものが46分入っていました

3本目のテープには「新築・息子」とラベルが貼ってありました。

開けてみたら、家を建てているところが3回、合わせて46分入っていました。1999年11月6日に29分、2000年12月13日に11分、12月24日に6分です。

地盤調査から、基礎工事、家が形になっていくところまでを撮っていました。今は亡き父が写っています。2歳の息子と、母も写っていました。

今その家に住んでいます。26年たちました。

2000年12月、建築中の自宅と家族が写ったMiniDVの映像
2000年12月13日の映像から。建てている途中の家と、家族が写っています。

分割時に、気をつけたこと

同じことをされる方のために、やってみて分かったことを書いておきます。

作り直さずに切る

映像を切るとき、作り直す方法と、そのまま切り出す方法があります。そのまま切り出すほうが、画質が変わりません。しかも速く終わります。45本で15分ほどでした。

切れ目が、1秒ほどずれます

作り直さずに切ると、切れる場所が決まってしまいます。1秒ほどの間隔で「ここでなら切れる」という点があり、そこでしか切れません。人が編集ソフトで切るときは、作り直しながら切るので狙ったところでぴったり切れます。そのかわり時間がかかり、画質も少し落ちます。

私は、作り直さないほうを選びました。そのうえで、この1秒のずれを前のファイルの終わりに入れるようにしました。次の場面の頭に前の場面が1秒残っていると気になりますが、前の終わりに次が1秒入っているぶんには、ほとんど気になりません。

日付が入っていない場面もある

45本のうち1本だけ、撮影日時が記録されていませんでした。前後の場面から「2000年12月24日から2001年3月5日のあいだ」までは絞れましたが、それ以上は分かりません。

すぐにバックアップを取りました

帰ってきたUSBメモリから、パソコン本体に保管しました。その後、外付けを2台にバックアップしています。同じものが3か所にあるので、まずは安心です。

68本で約60GBあります。容量が大きいこともあって、クラウドには保管していません。守っているのは外付けのSSDとHDDの2台です。(私のスマホ写真バックアップでも、同じ考え方で置き分けています)

まとめ

28年ぶんのテープ9本を、ダビングに出しました。戻ってきたのは、1時間で7GBのファイルが9つです。

テープは、撮った順に並んでいませんでした。だから、並べ直しました。

やったことは、3つだけです。

  • 場面ごとに分けた(68本になりました)
  • 名前の先頭に、撮った年月日を置いた
  • 同じものを3か所に置いた

これで、1998年から2010年までの11年半が、名前順に並びました。

そして、この作業でいちばんよかったのは、中身を確かめるために、全部を見たことでした。曾祖母に抱かれた息子も、犬に吠えられて泣いている息子も、そこにありました。

テープの中を見たくて、お金を払ってダビングを頼みました。ですから、パソコンに入れて終わり、ということはありません。分けたのも、名前をつけたのも、見やすくするためです。そして、そのために全部を見ることになりました。

このシリーズの1本目はMiniDVのテープが9本出てきた話、2本目はラベルのない3本に、いちばん濃い6年が入っていたです。最後に出てきた犬の映像のことは、愛犬の見守りカメラに書きました。

※ この会社とは、何の関係もありません。自分で頼んで、自分で払いました。

今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。

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