【16文字が増えると、家族が困ります】1Passwordの2要素認証は、わざとオフにしています

1Passwordの2要素認証をわざとオフにしている記事のアイキャッチ。16文字が増えると、家族が困ります。その代わり、メールのリンク先では入力しません ITの悩み

1Passwordの設定を見ていたら、2要素認証の項目がありました。ほかの大事なアカウントは、2段階認証やパスキーにしています。1Passwordも、オンにしたほうがいいのでしょうか。

私の答えは、オフのままです。理由は、私に何かあったときの家族です。

この記事では、2要素認証をオンにすると何が変わるのかを、1Passwordの公式ページで確かめた内容と一緒にまとめます。オンにするかどうか迷っている方の、判断の材料になればと思います。

1Passwordにも、2要素認証の設定がありました

最近、情報漏洩のニュースが増えています。自分のセキュリティ対策を、徹底的に確かめ直していました。そのとき、1Password自体にも、2要素認証の設定があることに気づきました。

パスワードは、全部1Passwordに保管しています。銀行口座も、証券口座も、クレジットカードもです(【1Passwordに185件を預けた話】私はパスワードを1つも覚えていません)。

その1Passwordを開くための紙が、緊急キット(Emergency Kit)です。家族用は、マスターパスワードまで書いて封筒に入れ、置き場所を妻に伝えてあります(【私がいなくなったら、永久に表に出ない】パスワードの金庫を、紙1枚で開けられるようにした)。

私に何かあったとき、家族はこの紙1枚で1Passwordを開けます。そこから、銀行口座にも証券口座にもログインできます。

オンにすると、新しい端末で「もう一つ」要ります

1Passwordの公式ページによると、2要素認証をオンにすると、新しい端末でサインインするときに、アカウントのパスワードとシークレットキー(Secret Key)に加えて、2つ目の要素が必要になります(Turn on two-factor authentication for your 1Password account|1Password Support)。

2つ目の要素は、スマホの認証アプリに出る6桁の番号です。公式は、認証アプリの例として、AuthyやMicrosoft Authenticatorなどを挙げています。

公式には、こうも書かれています。1Passwordの6桁は、1Password以外のアプリに入れること。1Passwordの中に入れるのは「金庫の鍵を、金庫の中に入れるようなもの」だからです。記事51で書いた「金庫の鍵が、金庫の中に入っていました」と、同じ話です。

新しい端末で開くときに要るものを、並べるとこうなります。

要るものオフ(いまの私)オン
メールアドレス要る要る
シークレットキー要る要る
アカウントのパスワード要る要る
認証アプリの6桁要らない要る

オフなら、要るものは全部、緊急キットの紙に書いてあります。オンにすると、紙のほかに6桁が要ります。

なお、一度6桁を入れた端末では、サインアウトしたり、パスワードを変えたりしないかぎり、もう聞かれないと公式に書かれています。ふだん使っている端末での手間は、ほとんど変わらないようです。

公式は「16文字を、緊急キットと一緒に」

では、認証アプリの入ったスマホをなくしたら、どうなるのでしょうか。公式ページによると、2要素認証を切るまで、新しい端末ではサインインできません。切るには、すでにサインインしている端末かブラウザが要ります。

その備えとして、公式は、設定のときにQRコードの横に出る16文字を書き留めて、パスポートや緊急キットと一緒に保管するよう案内しています。認証アプリが使えなくなったときの、予備になるそうです。

緊急キットのページにも、2要素認証をオンにしたら、この16文字も書き留めておくように、とあります(Get to know your Emergency Kit|1Password Support)。

つまり、2要素認証をオンにしても、紙に16文字を足しておけば、家族は開けるはずです。

それでも、オフのままにしています

想定しているのは、私に何かあったときの家族です。

突然のことで、落ち着いてはいられないでしょう。IT歴の長い私と違って、家族はITに詳しくありません。緊急キットを見ながら入力するだけでも、少し不安があります。

2要素認証をオンにしておくと、そこに16文字の対応が加わります。認証アプリを入れて、16文字を登録して、出てきた6桁を入れる。さらに不安なのです。

だから、オフのままにしています。

その代わりに、気をつけていること

オフにしている分、気をつけていることがあります。

  • 不明なメールのリンクは、クリックしない
  • メールのリンク先でマスターパスワードを求められても、入力しない(ほとんどありえないことですが)
  • メールは、Gメールを使う

マスターパスワードは、自分のパソコンやスマホのアプリで開くときには、もちろん入力します。入力しないのは、メールのリンクから開いた画面で求められたときです。

Gメールは、迷惑メールの振り分けが優秀です。「不明なメールのリンクは、クリックしない」の前に、怪しいメールが来ること自体が圧倒的に減ります。

オフにすると、手薄になるところ

正直に書いておきます。2要素認証をオフにすると、守りが1枚少ないのは事実です。

1Passwordは、新しい端末で開くときに、パスワードとシークレットキーの2つが要ります。シークレットキーは、これまで使った端末と緊急キットにだけ保存されています(Find your Secret Key or Setup Code|1Password Support)。パスワードだけ盗まれても、それだけでは開けません。

手薄になるのは、パスワードとシークレットキーの両方を盗まれたときです。たとえば、偽のサイトで両方を入力してしまった場合です。オンなら、さらに6桁がないと開けません。オフでは、そこで止まりません。

上の「メールのリンク先では、マスターパスワードを入力しない」は、この場面に当たります。

一方、緊急キットの紙そのものが盗まれた場合は、16文字を同じ紙に書いておくなら、オンでもオフでも同じです。

オンにしたい方へ

オンにする場合は、16文字を書き留めることを忘れないでください。公式(英語)のページによると、手順はこうです。私はオンにしていないので、試していません。日本語の画面での表記も確かめていません。

  • 1Password.comにサインインし、右上の名前から「Manage Account」を開く
  • 「More Actions」から「Manage Two-Factor Authentication」を選ぶ
  • 「Set Up App」を選ぶと、QRコードが出る。横の16文字を書き留める
  • スマホの認証アプリでQRコードを読み取り、出てきた6桁を入力して確定する

まとめ

1Passwordの2要素認証について、3つにまとめます。

オンにすると、新しい端末では、パスワードとシークレットキーに加えて、認証アプリの6桁が要ります。 公式は、16文字を緊急キットと一緒に保管するよう案内しています。

それでも私は、オフのままにしています。 私に何かあったとき、ITに詳しくない家族の不安を、これ以上増やしたくないからです。

その代わり、メールのリンク先では、マスターパスワードを入力しません。 オフにすると守りが1枚少ないことは、分かったうえでの判断です。

今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。

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