2025年7月11日。私は健康保険組合に、265,969円を振り込みました。
前納した7か月分の保険料です。これに7月・8月分を足すと、9か月でざっと34万円ほど。1か月あたり、約38,000円です。
そして、この9か月間、私は健康保険証を、ほとんど使いませんでした。
今日は、昨年6月末に退職した私が、健康保険をどう選んで、何を後悔したかの記録です。
退職すると、健康保険は自分で選ぶことになります
会社員のうちは、健康保険証は勝手に手元にありました。保険料も、給料から自動で引かれ、しかも半分は会社が払ってくれていました。
退職すると、それが終わります。
選択肢は3つです。
- 任意継続:退職前の健康保険を、最長2年間そのまま続ける。ただし保険料は全額自己負担(=会社が払ってくれていた分も自分持ちになります)
- 国民健康保険(国保):お住まいの市区町村の健康保険に入る
- 家族の扶養に入る:配偶者などの健康保険に入れてもらう。保険料はゼロ
私は、任意継続を選びました。
後悔その一:国保の試算を、してもらわなかった
任意継続を選んだ理由は、単純です。
国保の保険料は、前年の収入で計算されるからです。
退職1年目は、現役時代の給料が計算のもとになります。だから「どうせ高くなるに決まっている」と思いました。実際、そういうケースは多いようです。
それで、私は国保の試算をしてもらいませんでした。
……今にして思えば、これが最初の後悔です。
市区町村の窓口に行けば、「あなたの場合、国保はいくらになります」と教えてもらえます。タダです。それをせずに、「どうせ高いだろう」で決めてしまった。
結果として任意継続が正解だった可能性は高いです。でも、確かめていないので、わからないままなんです。
試しに聞くだけ、聞けばよかった。これから退職する方は、ぜひ試算してもらってください。
265,969円と、増えてしまった銀行口座
任意継続の保険料は、まとめて前払いすると安くなります。
そう聞いたので、私は9月から翌3月までの7か月分を、一括で払いました。それが265,969円です(7月・8月分は、それとは別に月払いしました)。
ここで、思わぬことが起きます。
支払いに、ゆうちょ銀行の口座が必須だったのです。
私は退職を機に、使っていない銀行口座を整理したばかりでした。それなのに、健康保険のために口座が1つ増えてしまった。
しかも、笑ってしまうのですが——前納してしまったので、そのゆうちょ口座は、結局一度も使いませんでした。
引き落としのために作った口座から、一度も引き落とされなかった。こういうことも、実際にやってみないとわからないものです。
34万円払って、健康保険証はほとんど使いませんでした
正直に書きます。
9か月で34万円ほど払って、私は健康保険証を、ほとんど使いませんでした。
正確に言うと、歯医者には通っていました。インプラント治療です。
ただ、これは自由診療——健康保険がきかない治療です。
つまり私は、月38,000円の保険料を払いながら、その保険証はほとんど使わないまま、治療費は全額自腹で払っていたことになります。
26万円は、無駄だった。そう思わなかったと言えば、嘘になります。
でも、こうも思うんです。
保険とは、そういうものですよね。
保険証を使わずに済んだということは、大きな病気をしなかったということです。もし入院するような事態になっていたら、この34万円は安いものだったはずです。「無駄になってよかった」と思うのが、保険との正しい付き合い方なのだと思います。
……とはいえ、やっぱり、痛い出費でした。
なお、自腹で払ったインプラントの治療費は、別のところで取り返しました。確定申告の医療費控除です。その話はこちらの記事に書きました。
後悔その二:もっと早く、妻の扶養を確認すればよかった
2026年4月、私は妻の扶養に入りました。保険料はゼロです。
妻はまだ働いています。だから、条件さえ合えば、扶養に入れたのです。
手続きは、拍子抜けするほど簡単でした。
- 申請用紙に記入する
- マイナンバーカードのコピーを提出する(確認後、返してもらえました)
これだけです。それで、月38,000円がゼロになりました。
もっと早く、確認すればよかった。これが2つめの、そして最大の後悔です。
退職直後の私は、「任意継続か、国保か」の二択で頭がいっぱいでした。扶養という選択肢を、ちゃんと調べていなかったのです。
もし最初から扶養に入れていたなら、あの34万円は、まるまる残っていたことになります。
配当金は、扶養の判定に影響しませんでした(ただし、必ず確認を)
私が心配したことが、ひとつありました。
私は高配当株を持っていて、配当金が入ってきます。これが「収入」と見なされて、扶養に入れないのではないか。そう思ったのです。
結論から言えば、私の場合、配当金などの投資の収入は、扶養の判定に影響しませんでした。
ただし、ここは注意してください。
この判定基準は、健康保険組合ごとに違います。組合によっては、配当のような継続的な収入を「収入」として数えるところもあります。
ですから、同じように投資の収入がある方は、必ずご自身(または配偶者)の健康保険組合に、直接確認してください。「うちの組合ではどう扱いますか」と聞くのが、いちばん確実です。
私の話は、あくまで私の組合ではこうだった、というだけの話です。
手続きの期限は、余裕でした
「任意継続は退職後20日以内」——これは、よく言われます。過ぎると入れません。
私は、まったく慌てませんでした。
理由は簡単で、会社の労務管理の担当者が、事前に「準備する書類」「やることリスト」を送ってくれていたからです。おかげで退職前から準備でき、期限にはかなり余裕を持って提出できました。
もし、あなたの会社がそういう案内をくれるなら、それは大変ありがたいことです。もしくれないようなら、自分から労務担当に聞いてください。「退職後の手続きで、何を準備すればいいですか」と。
まとめ
退職後の健康保険で、私が学んだことです。
- 扶養に入れるなら、扶養が最強です。保険料ゼロ。手続きは、申請用紙とマイナンバーカードのコピーだけでした
- 私は、それを最後に知りました。先に確認していれば、34万円は払わずに済んだかもしれません
- 国保の試算は、タダです。「どうせ高い」と決めつけず、窓口で聞いてください。私はそれをせず、いまだに正解がわかりません
- 投資の収入がある方は、健保組合に直接確認を。基準は組合ごとに違います
退職後の手続きは、とにかく数が多いです。私も、目の前のことをこなすので精一杯でした。
でも、健康保険は毎月の出費に直結します。月38,000円か、ゼロか。この差は、9か月で34万円になりました。
私の失敗を、あなたは踏まなくていい。そのために、この記事を書きました。
今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。
免責事項
本記事は筆者個人の体験・見解に基づくものであり、税務・社会保険等に関する専門的なアドバイスではありません。健康保険の扶養認定の基準や保険料は、加入する健康保険組合・お住まいの市区町村・年度によって異なります。実際の手続き・判断は、必ずご自身が加入する健康保険組合、市区町村の窓口、または社会保険労務士等の専門家にご確認ください。


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