【実体験9年】スマホ代、夫婦で月2,380円。格安SIM乗り換えの全記録と本音

机の上に並んだ夫婦2台分のスマートフォンとSIMカード、コーヒー、メガネ、ノートを真上から見たイラスト ITの悩み

わが家のスマホ代は、夫婦2人で月2,380円です。

私が日本通信SIMで1,390円、妻がHISモバイルで990円。ソフトバンク時代は私1人で月6〜7千円でしたから、今は夫婦2人でその3分の1です。

私は18歳からコンピュータに触れて45年、格安SIM歴は9年になります。この記事では、私の乗り換えの全記録を、実際の金額と失敗談も含めてお話しします。

「格安SIMって、なんか不安で…」という方にこそ、読んでいただきたい内容です。

ソフトバンク時代:「いくら払っているか分からない」が一番の問題だった

2017年まで、私はソフトバンクを使っていました。月6〜7千円です。

ただ、当時を振り返って思うのは、金額の高さそのものより「内訳が分からない」ことの怖さです。機種代金の分割、Yahoo!プレミアムの会費、家族割引、光回線とのセット割引…。いろいろな項目が混ざり合って、純粋な携帯料金がいくらなのか、さっぱり分からない状態でした。

「分からないもの」は、見直しようがありません。今思えば、あの分かりにくさこそが、高い料金を払い続けてしまう仕組みだったのだと感じます。

違約金を払ってでも乗り換えた理由

当時のソフトバンクには「2年縛り」がありました。決められた更新月以外に解約すると、違約金を取られる仕組みです。

私は乗り換えを決める前に、Excelでソフトバンクとマイネオの比較表を作りました。違約金を含めて計算しても、「今すぐ乗り換えた方が得」という結果がはっきり出たのです。

「違約金がかかるから、更新月まで待とう」と考える方は多いと思います。ですが、待っている間も高い月額料金は毎月出ていきます。大切なのは違約金の額ではなく、トータルの金額で比べることです。数か月分の差額を計算すれば、違約金なんてすぐに取り返せるケースがほとんどですよ。

なお、現在は法律が変わり、こうした高額な違約金はほぼなくなりました。当時より乗り換えのハードルはずっと下がっています。

マイネオ時代:電波の決め手は「地下1階の職場」だった

2017年、思い切ってマイネオ(mineo)に乗り換えました。選んだのは、auプランのデュアルタイプ(データ通信+090音声通話)、6GBで月2,190円です。

回線はau系とドコモ系から選べたのですが、私の決め手は職場の環境でした。当時の勤務場所は地下1階で、ふつうは電波が届きません。ただ、会社の業務用携帯がauだった関係でauのアンテナが設置されており、auだけは通信できたのです。

格安SIMは、大手キャリアの回線を借りて運営されています。だから「自分の生活圏でつながる回線」を選べば、電波の心配は大手と同じなんですね。料金表だけでなく、自分がよくいる場所の電波で選ぶ——これが実体験から学んだ選び方です。

マイネオは6年5か月使いました。家族間でパケット(データ容量)を贈り合える仕組みもあり、6GBで不足を感じたことはほとんどありません。

そして忘れられないのが、解約したときのことです。「卒業」という言葉を使った温かいメッセージが届き、次回戻ってくる時の事務手数料無料のエントリーコードが付いていました。去り際まで気持ちのいい会社で、機会があればまた使いたいと今でも思っています。格安SIMは「安かろう悪かろう」ではない——この経験がそれを教えてくれました。

現在:夫婦で「別々の会社」を使い分けて月2,380円

2023年からは、使い方に合わせてさらに最適化しました。

私:日本通信SIM「合理的みんなのプラン」

  • 20GB+通話5分かけ放題で、月1,390円
  • 通話の相手は主に母親と、介護関係の役所。ほとんどの用件は5分以内に収まるので、かけ放題の範囲で足ります
日本通信SIMの請求一覧画面。毎月1,400円前後の請求が並んでいる
実際の請求一覧(マイページ画面)。1年間ずっと1,400円前後です

証拠として、実際の請求一覧をお見せします。ご覧のとおり、毎月1,400円前後で安定しています。プラン料金1,390円との小さな差は、ケアマネジャーやヘルパーさんに送るSMS(ショートメッセージ)の送信料です。1通あたり約10円かかります。基本料のほかにこうした実費が少し加わる——これが加工なしの、1年分の本当の明細です。

妻:HISモバイル「自由自在2.0プラン」

  • 7GBで、月990円
  • 妻は車で通勤していて、家も職場もWi-Fiがあります。データ通信をほとんど使わないので、7GBでも余るほどです

実は以前は妻も日本通信SIMでした。ですが、毎月データ容量が余って無駄だったので、より安いHISモバイルに切り替えました。

ここでお伝えしたいのは「夫婦で同じ会社にする必要はない」ということです。大手キャリア時代は「家族割引」があるので家族で揃えるのが常識でした。格安SIMにはそのしがらみがありません。一人ひとりの使い方に合わせて、最安の会社を選べばいいのです。

eSIMに戸惑った話:妻へのiPhoneプレゼント事件

失敗談も一つお話しします。

妻の誕生日に、iPhone 16をプレゼントしました。ところが、私のiPhone 15と同じつもりでSIMカードを差し替えようとしたら、挿せません。物理的なSIMカードが使えないタイプだったのです。

一瞬あせりましたが、調べるとeSIM(スマホ本体に内蔵された電子的なSIM)に対応していました。HISモバイルのサイトからeSIMの手続きをすると、その日のうちに開通できました。

これからスマホを買い替える方は、「物理SIMが挿せるか、eSIMなのか」を事前に確認しておくと、私のようにあせらずに済みますよ。逆に言えば、eSIMならカードの到着を待たずに開通できるので、慣れればむしろ便利です。

9年使って感じる、正直な欠点

良いことばかりでは信用されないと思うので、欠点も正直に書きます。

まず、お昼の速度低下はあります。昼12時台、皆が一斉にスマホを使う時間帯は、体感できるくらい通信が遅くなります。2017年当時はあまり感じませんでしたが、最近は昼時の遅さを感じる場面が増えました。ただ、私の使い方(調べもの・LINE・地図程度)では、致命的に困ったことはありません。

もう一つ、設定や乗り換え作業は、ある程度自分でやる必要があります。私はスマホのバッテリー交換を自分でやっていたくらいなので何の問題もありませんでしたが、これは参考にならないですね。不安な方は、実店舗のある格安SIM会社を選ぶか、この記事のような手順を家族と一緒に確認しながら進めるのがおすすめです。

乗り換え手順は、昔よりずっと簡単になった

2017年当時の乗り換えは、今よりずっと大変でした。コールセンターに電話をかけて「MNP予約番号」を発行してもらう必要があったのですが、オペレーターの方が何としても引き留めようとするのです。あの手この手の提案を断り続けて、ようやく番号を取得。それを家族の回線の分だけ繰り返しました。我ながらよく頑張ったと思います。

今は、そんな苦労は必要ありません。「MNPワンストップ」という仕組みが普及して、多くの会社では予約番号なしで、引き留めの電話もなしで乗り換えられるようになりました。あの攻防を経験した身からすると、切り替えない手はないと断言できます。

現在の手順はこうです。

  • 今のスマホがそのまま使えるか、乗り換え先のサイトで確認する(動作確認端末一覧があります)
  • 乗り換え先の格安SIMに、スマホから申し込む(本人確認書類とクレジットカードを準備)
  • SIMカードが届いたら差し替える(eSIMなら、その日のうちに切り替え可能)
  • 開通手続きをして完了。電話番号はそのまま引き継げます

「電話番号が変わってしまう」という心配は不要です。手続きの間、電話が使えない時間もほとんどありません。

まとめ

格安SIM歴9年の記録をまとめます。

  • ソフトバンク6〜7千円 → マイネオ2,190円 → 日本通信SIM1,390円。夫婦合計でも月2,380円
  • 回線は料金だけでなく「自分の生活圏の電波」で選ぶ。夫婦で別会社もあり
  • 昼の速度低下という欠点はあるが、9年使って戻りたいと思ったことは一度もない

月5千円の差は、年6万円、10年で60万円です。これだけあれば、夫婦で旅行に何度も行けます。実際わが家は、浮いたお金で大人の休日倶楽部パスの旅を楽しんでいます。

今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。

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