【手数料0円は、すすめない】SBI証券の入金方法を4つを比較、決め手は手数料だけではなかった

手数料0円を、やめました。決め手は、手数料だけではなかった。と書かれたアイキャッチ画像 お金の悩み

株を買うには、まず証券口座にお金を入れる必要があります。

SBI証券では、「入金方法」が4つ用意されています。いろいろな方がいることを配慮してのことでしょう。

そのいくつかは手数料が0円なのですが、私は手数料0円の入金方法を進めませんでした。

70代の方の証券口座を、使いやすいようにいっしょに手順を考えています。その方が、これからひとりで毎回やることです。手順がシンプルで安いこと。を基準に考えていました。——そう思って調べ始めて、途中で考えが変わりました。

決め手は、手数料だけではありませんでした。

入金方法は、4つ用意されています

SBI証券の画面には、こう並んでいます。

方法手数料必要なもの
即時入金0円提携金融機関のネットバンキングの契約
リアルタイム入金0円事前の口座振替登録
振替入金(ゆうちょ銀行)0円紙の申込書
銀行振込自分持ち画面で振込用口座を選ぶ(後述)

上の2つは、その場で反映されて0円です。いちばんよさそうに見えます。私なら、楽天銀行なので「即時入金」一択です。

ところで、「即時入金」と「リアルタイム入金」は、名前が似ていて紛らわしいのですが、別のものです。SBI証券の案内には、こう書き分けてあります。

SBI証券の入金方法の一覧。即時入金・リアルタイム入金・銀行振込・振替入金の説明
SBI証券の案内にある、4つの入金方法の説明です

即時入金は、提携している金融機関のネットバンキングの契約があれば使えます。銀行のサイトを経由して、その場で送る形です。

リアルタイム入金は、ネットバンキングは要りません。そのかわり、先に「口座振替登録」という手続きを済ませておく必要があります。登録してある口座から引き落として、その場で反映されます。

どちらも手数料はかかりません。 違うのは、あらかじめ何を用意しておくか、です。

いずれにしても、ネットの手続きが先に要ります。

ゆうちょ銀行なら「ゆうちょダイレクト」です。SBI証券のよくある質問にも、はっきりこう書いてあります。

ゆうちょ銀行口座ならびにゆうちょ銀行のネットバンキングサービス「ゆうちょダイレクト」をお持ちであれば、すぐにご利用可能です。

裏を返せば、持っていなければ使えません。

その方はお持ちではありませんでした。ここで上の2つが消えます。

SBI証券の「その他入金方法」の画面。銀行振込・振替入金・クレカ積立・銀行引落の4つの箱が並んでいる
「入出金」→「入金」と進んで、画面をいちばん下までさげると出てきます。赤い枠が「銀行振込」です

残った2つを、並べてみました

残ったのは、下の2つです。

振替入金は、ゆうちょの口座から自動で引き落とす仕組みです。手数料は0円

銀行振込は、郵便局のATMから振り込みます。手数料は自分持ちです。

ゆうちょ銀行の料金表を見ると、他の金融機関あては、こうなっていました。

5万円未満5万円以上
ATM220円440円
窓口660円880円

同じお金を送るのに、窓口へ行くと倍になります。 ATMで振り込めば、高くても440円です。

440円と0円。数字だけ見れば、比べるまでもありません。

それでも0円を選ばなかったのは、日数を見たからです。

振替入金(手数料0円)は、開始まで3〜4週間!

振替入金は、画面だけでは申し込めません。紙の申込書を取り寄せて、記入して、返送します。

どんな紙が来るのか気になったので、自分の口座から取り寄せてみました。

届いたのは、複写式の用紙が2枚でした。「自動払込利用申込書」と「自動払込受付通知書」です。

自動払込利用申込書の記入例。通帳記号・住所・名前・印鑑などの記入箇所に番号が振ってある
SBI証券のサイトに出ている記入例です。赤い字が、書き込むところです

書くところを見ていくと、詰まりそうなところが2つありました。

住所は、ゆうちょ銀行に届けてあるほうを書きます。 SBI証券に登録した住所ではありません。引っ越しのあとゆうちょに届け出ていなければ、ここで食い違います。

印鑑は、2枚とも押します。 ゆうちょの届出印です。1枚目だけ押して送ってしまいそうです。

そして、返送したあとです。SBI証券のよくある質問には、こうあります。

ご返送から約3~4週間で、ゆうちょ銀行「振替入金」サービスがご利用いただけます

約3〜4週間。 これが、始めるまでの時間です。

そのうえ、入金するたびに4〜5営業日待ちます

私が考えを変えたのは、ここでした。

面倒な記入や郵送、3〜4週間待つのは、最初の一度だけ我慢すれば済むと思っていました。

しかし、待つのは最初だけではなかったのです。

振替入金(ゆうちょ銀行)の案内。2022年3月18日より入金反映までに4〜5営業日かかる旨の赤字と、反映日時の表
赤い字で、2022年3月18日から4〜5営業日かかるようになったと書かれています
入金を指示した日時買えるようになる日時
平日の14時30分まで4営業日後の11時
平日の14時30分以降5営業日後の11時
土曜・日曜・祝日、年末年始5営業日後の11時

日曜日の夜に「明日あの株を買おう」と思って入金しても、買えるのは金曜日の11時です。

SBI証券自身も、この点を書いています。

受付から入金反映までに4営業日~5営業日程度の時間が掛かるため、不足金充当のための入金や信用取引の追加保証金等には間に合いません

入金の画面には、この仕組みが「1日2回反映」と書かれています。

これは、14時30分で一度締めて処理し、それ以降の分をもう一度まとめて処理する、という意味です。上の表の4営業日後と5営業日後は、その2回に対応しています。

私は41年、IT企業にいました。まとめて処理する仕組みでは、昔からごく当たり前のやり方です。1日に2回動くのだから速そうに聞こえますが、締めてから口座に届くまでが4〜5営業日、ということです。

一方の銀行振込は、どうでしょうか。こちらも「すぐ」ではありませんでした。SBI証券の案内には、こうあります。

ATM等から銀行振込手続完了後、約1〜2時間程度で、「口座(円貨)」画面に、ご入金いただいた金額が買付余力として表示されます
営業日14時以降に振込手続をされた場合、銀行からの入金連絡状況等により「買付余力」への反映が翌営業日午前中になる場合もございます

SBI証券の入金確認方法の案内。銀行振込手続完了後、約1〜2時間程度で買付余力に反映されると書かれている
銀行振込は約1〜2時間程度。14時以降だと、翌営業日の午前中になることもあります

それでも、4〜5営業日とは比べものになりません。 午前中に振り込めば、その日のうちに買えます。

440円は「1回」、待ち時間は「毎回」

並べると、こうなりました。

振替入金銀行振込
手数料0円最大440円
始めるまでの手続き紙2枚・印鑑2か所・郵送
約3〜4週間
画面で振込用口座を選ぶだけ
入金してから買えるまで4〜5営業日後の11時約1〜2時間

その方が入金するのは、年に数回でしょう。

年に数回のために、紙を書いて印鑑を押して1か月近く待ち、そのうえ毎回5日待つ。 浮くのは、1回あたり440円です。

私は、440円のほうを進めました。

迷いやすい?「お客さま専用の振込用口座」

銀行振込を選ぶと、次の画面で振込先を登録します。

このとき、3つの銀行から1つを選びます。 みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行です。

ここで、私は一瞬わからなくなりました。

この3つは「送る側」ではありません。「受け取る側」です。

SBI証券が、その3行に口座を持っています。そのうちのどれか宛てに振り込む、という意味です。送り元はゆうちょ銀行のままで構いません。

「ゆうちょから振り込むのに、なぜ三井住友を選ぶのか」——ここで手が止まる方は、たぶん私だけではありません。

どれを選んでも、手数料も手間も変わりません。その方には、ご自分で選んでいただきました。 選ばれたのは三井住友銀行でした。

そして、登録するとその場で振込先が画面に出ます。銀行名・支店名・預金種目・口座番号・口座名義の5つが並びます。

SBI証券の入金サービス画面。振込入金の行に振込先の銀行名と支店名が表示されている
いちばん下の段が、振り込む先です。私の口座番号は消してあります

この5つを、その場で紙に書き写していただきました。

画面を閉じると分からなくなります。その方おひとりでは、この画面まで戻れません。ATMで打ち込むのは、この5つだけです。

それでも、窓口でいいと思っています

さきほどの表のとおり、窓口はATMの倍です。ですから、ATMで振り込んでくださいと説明しました。

そのとき、その方は、あまり自信がなさそうでした。

「窓口で聞きながら、振り込みするかなあ」

そうおっしゃいました。

私は、それでいいと思っています。

窓口とATMの差は、どちらの金額帯でもちょうど440円です。5万円未満なら660円と220円、5万円以上なら880円と440円。差は同じです。

440円で、間違えずに送れるなら安いものです。

初めての振込を、一人でATMの画面と向き合ってやる。押す順番を間違えて、途中で止まる。後ろに人が並んでいる。——そのほうが、よほど高くつきます。

一度、人に教わりながら通してみて、慣れてきたらATMに移ればいい。急ぐ話ではありません。

数字だけを見て決めていたら、「ATMでやってください」と言い切って終わっていました。

気をつけること

ご本人名義の口座から振り込みます。 別の名義だと入金されず、戻すのに手数料がかかります。

お金を入れるところと、出すところは別です。 入れるのは、いま登録した三井住友宛て。売ったお金を受け取るのは、ご本人のゆうちょ口座です。こちらも別に登録しました。

この振込先の紙は、パソコンのそばに置いて構いません。 振込先が人に知られても、そこから引き出されることはありません。パスワードを書いた紙とは、扱いを分けて大丈夫です。

この方のパソコンを入れ替えたところから、ここまでの経緯は、こちらに書きました。

【セキュリティ強化は証券会社がやるべきこと】70代の投資家に言われて、返せませんでした

【コンセントが1口足りない】70代のパソコン入れ替えで、最初に詰まったところ

まとめ

SBI証券の入金方法を4つ比べて、手数料0円をやめた話でした。要点は3つです。

0円の方法は、ネットバンキングの契約が要ります。 持っていない方には、そもそも選べません。

紙で申し込む0円の方法は、始めるまでに約3〜4週間、そのうえ入金のたびに4〜5営業日かかります。 浮くのは1回あたり220円か440円です。

振込先の3行は「受け取る側」です。 送り元はゆうちょのままで構いません。ここは分かりにくいところです。

安いほうがいい、とは限りませんでした。何回使うのか、そして誰がやるのか。 そこを先に見ると、答えが変わります。

今日が人生で一番若い日です。ぜひ、今日から一歩踏み出しましょう。

※ 本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律等の専門的なアドバイスではありません。実際の判断・手続きは、税理士・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。手数料や反映日数は変更されることがありますので、ご利用の際は各社の最新の案内をご確認ください。

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